外国為替市場で取引を行うためのプラットフォームとして、「メタトレーダー」は広く利用されています。メタトレーダーには複数のバージョンがあり、それぞれに異なる特徴と機能が備わっています。このブログでは、メタトレーダーの概要から最新バージョンの機能、従来バージョンとの違いまで、メタトレーダーについて詳しく解説します。
1. メタトレーダーとは
メタトレーダーは、FX、為替商品、先物を取引するためのプラットフォームです。MetaQuotes社によって開発され、世界中で広く利用されている取引ツールです。
1.1 メタトレーダーの特徴
メタトレーダーは、使いやすさと多機能性が特徴的です。以下にメタトレーダーの主な特徴を紹介します。
自動売買のプラットフォームとして利用可能:メタトレーダーは自動売買プログラム(EA)を使用して、取引を自動化することができます。
充実したチャート機能:メタトレーダーは高機能なチャート機能を提供しており、さまざまなテクニカル分析が可能です。
高いカスタマイズ性:メタトレーダーは豊富なツールを活用して、トレード環境を自分自身でカスタマイズできます。
1.2 メタトレーダーの利用会社
メタトレーダーは、国内外の多くのFX会社で利用することができます。日本国内のFX会社や海外のFX会社でもメタトレーダーを提供している企業があります。
2. メタトレーダー4 (MT4) の特徴
メタトレーダー4(MT4)は、世界中で広く使用される取引ツールです。以下に、MT4の特徴をいくつか紹介します。
自動売買のプラットフォームとして優れた機能を持つ
MT4は、自動売買プログラム(EA)を活用することができます。これにより、取引ルールに基づいて自動的に取引を行うことができます。EAは、手動での取引をせずに24時間取引が行える自動売買ツールです。
充実したチャート機能が利用可能
MT4は、さまざまなチャート機能を提供しています。50以上のデフォルトのインジケーターを使用でき、幅広いチャート分析に対応しています。また、独自に開発したインジケーターや自動売買プログラム(EA)も組み込むことができます。
高いカスタマイズ性を持つ
MT4は、高度なカスタマイズ性を提供しています。インジケーターやチャートの外観を自由に設定できます。また、プログラミングの知識を持っていれば、独自のインジケーターやEAを作成することも可能です。
スマホアプリでも利用可能
MT4は、スマートフォンアプリでも利用できます。これにより、いつでもどこでも取引を行うことができます。スマートフォンアプリでもチャート分析や自動売買を行うことができます。
以上が、メタトレーダー4(MT4)の特徴です。MT4は直感的な操作が可能なインターフェースを持ち、高度なチャート分析や自動売買ができるため、多くのトレーダーに愛用されています。
3. メタトレーダー5(MT5)の新機能
メタトレーダー5(MT5)は、FX、為替商品、先物取引のためのプラットフォームとしてリリースされ、多くの新機能が追加されました。
以下に、MT5の特徴的な新機能をいくつか紹介します。
ミニチャートの表示
MT5では、ミニチャートという新機能が追加されました。ミニチャートは、別の時間足のチャートを小さく表示することができます。複数の時間足で分析をしている場合、同じ画面上で複数の時間足のチャートを見ながら分析することができます。
ミニチャートを表示するためには、次の手順を実行します: – 「挿入」→「オブジェクト」→「グラフィック」→「チャート」をクリック – 表示させたい位置をクリックすると、ミニチャートが表示されます。
指標カレンダーの追加
MT5には、指標カレンダーという機能も追加されました。指標カレンダーは、各国の主要な経済指標の発表日などがチャートに表示される機能です。経済指標を意識して取引する際に便利な情報です。
指標カレンダーを表示するには、「ツールボックス」の「指標カレンダー」をクリックします。
チャートのドッキング解除機能
MT5では、チャート画面をMT5のウィンドウから分離して表示するドッキング解除機能が追加されました。これにより、小さい画面の端末でも複数のチャートを見やすく表示することができます。
ドッキング解除を行うためには、次の手順を実行します: – チャート画面上で右クリックし、「ドッキング」をクリックします。
豊富なインジケーター
MT5では、デフォルトで40種類以上のインジケーターを利用することができます。また、ライブラリからも100種類以上のインジケーターや自動売買システム(EA)を利用することができます。これにより、より多様なチャート分析が可能となります。
インジケーターは、チャートが示す内容をわかりやすく表示するツールであり、複数のインジケーターを組み合わせることでより正確な分析が可能となります。
時間足の種類が豊富
MT5では、21種類の時間足を利用することができます。これは、MT4の9種類に比べて多くの時間足を利用できる点です。細かい時間足でも分析ができるため、より詳細なチャート分析が可能となりました。
以上が、MT5の新機能の一部です。MT5は多くの便利な新機能が追加されており、より高度なFX取引やチャート分析を行うことができます。ぜひMT5を利用してみてください。
4. MT4 と MT5 の比較
MT4(メタトレーダー4)とMT5(メタトレーダー5)には、それぞれ独自の特徴や違いがあります。以下では、MT4とMT5の比較を行います。
4.1 国内対応業者の数
- MT4:9社
- MT5:4社
4.2 カスタムインジケーター
- MT4:多くのカスタムインジケーターが使用可能
- MT5:使用できるカスタムインジケーターが少ない
4.3 自動売買
- MT4:多くの自動売買プログラムが利用可能
- MT5:自動売買プログラムが少ない
4.4 時間足の数(種類)
- MT4:9種類の時間足を表示可能
- MT5:21種類の時間足を表示可能。より詳細な分析が可能
4.5 動作スピード
- MT4:32ビットで動作が遅い
- MT5:64ビット対応で動作が速い
4.6 プログラム言語
- MT4:MQL4
- MT5:進化したプログラム言語MQL5
MT4は国内対応業者が多く、カスタムインジケーターや自動売買プログラムも豊富です。一方、MT5は多くの時間足を表示でき、動作スピードも速い特徴があります。
それぞれのニーズに合わせて、MT4とMT5のどちらが適しているかを判断する必要があります。チャートや注文などの充実した機能を利用したい場合は、MT5がおすすめです。一方、カスタムインジケーターや自動売買を利用したい場合は、MT4が適しています。
MT5はまだ利用者数が少ないため、情報が限られているというデメリットがありますが、将来的には利用者数が増えると予想されています。
また、OANDA証券ではMT4を改良したMT5を提供しており、自動取引を積極的に行いたい場合はMT4を使用することを推奨します。
5. 国内外の対応FX会社
外為ファイネスト株式会社
外為ファイネスト株式会社は、MT5とMT4の両方に対応しています。この会社は以下の特徴があります。
特徴:
- 取引手数料が0円
- 最低取引量は1,000通貨
- 24時間、手数料無料のクイック入金
さらに、外為ファイネストは口座開設が簡単で、口座開設アプリを利用することでネット上で手続きを完結させることができます。当日中に口座を開設し、取引を始めることができます。また、MT5口座を持っていると、FXキーストンのオリジナルインジケーターがプレゼントされるキャンペーンも実施されています。
OANDA証券株式会社
OANDA証券株式会社はMT5とMT4の両方に対応しています。この会社は以下の特徴があります。
特徴:
- 決済注文付きのワンクリック注文が可能
- チャート上で指定した水準に素早く指値、逆指値を発注可能
- チャート上の表示をワンクリックで変更可能
OANDA Japanは、オアンダFXラボを通じて世界9拠点のマーケット情報を提供しています。さらに、オアンダエデュケーションではトレーダー向けのセミナーやツールの使い方動画が掲載され、オアンダFXインフラでは注文到達から約定までのスピードやスリッページの発生率などの情報が公開されています。
フィリップ証券株式会社
フィリップ証券株式会社は、シンガポールを拠点に展開する総合金融サービスグループで、日本法人として金融商品取引業者に登録されています。この会社は以下の特徴があります。
特徴:
- 取引手数料が無料
- 全通貨ペアが1,000通貨で取引可能
- スマートフォンでも利用可能なMT5
フィリップ証券では、MT5口座の開設完了で専用のEAである「The Rain」がもらえるキャンペーンを実施しています。The Rainは収益率14.94%(2022年7月9日時点)のEAで、ユーロと米ドルの取引通貨でスキャルピングとデイトレードの取引スタイルが特徴です。
これらのFX会社は、トレーダーに対して使いやすい環境や機能を提供しています。
まとめ
メタトレーダーは、FX取引におけるプラットフォームの1つとして広く使われています。MT4とMT5にはそれぞれ特徴があり、自動売買やチャート分析、カスタマイズ性など、トレーダーのニーズに合わせて選択することが大切です。また、国内外のFX会社でもメタトレーダーが提供されており、取引手数料が無料や24時間入金ができるなど、利便性の高い特徴を持つ会社もあります。メタトレーダーを活用し、自分に合ったトレード環境を整えることで、より効果的なFX取引が可能になると考えられます。