はじめに
MT4やMT5を使ってFX取引を行う際に、多くの日本のトレーダーが直面する問題の一つに、チャート上に表示される時間が日本時間ではないことがあります。この問題を解決するためには、日本時間を表示するインジケータを活用することが有効です。本記事では、なぜMT4/MT5のチャートが日本時間ではないのかを説明し、具体的な日本時間表示インジケータの種類とその利便性、さらにインジケータの選び方や注意点について詳しく解説します。
メタトレーダーのチャート時間が日本時間ではない理由
MT4やMT5はロシアで開発された取引プラットフォームです。そのため、デフォルトの時間設定はロシア時間となっています。JFX株式会社の説明によれば、MT4の初期状態ではロシア時間が表示され、夏時間には6時間、冬時間には7時間の時差が生じます。このため、日本のトレーダーが直感的にチャートを読み取るのが難しくなります。
日本時間表示の利便性
日本のトレーダーにとって、チャートが日本時間で表示されることには多くのメリットがあります。まず、日本の市場動向をリアルタイムで把握しやすくなります。重要な経済指標の発表時間や市場のオープン・クローズ時間を正確に把握できるため、取引のタイミングを逃さずに済みます。さらに、日中の取引において、仕事や家庭のスケジュールと取引の時間を調整しやすくなるため、ストレスを減少させることができます。
日本時間表示インジケータの種類
日本時間を表示するインジケータには、無料のものから有料のもの、さらには各FXブローカーが提供するものまで様々な種類があります。以下にいくつかの代表的なインジケータを紹介します。
外為ファイネストの『RX_TimeLine』
外為ファイネストでは、MT5専用の日本時間表示インジケータ『RX_TimeLine』を提供しています。このインジケータを使用することで、GMT+2(米国夏時間の場合はGMT+3)のタイムゾーンを日本時間に変換してチャート上に表示できます。設定も簡単で、初心者でも使いやすいインジケータです。
JFX株式会社のインジケータ
JFX株式会社は、MT4のチャートに日本時間を表示するための2つのオリジナルインジケータを提供しています。『JFX-JapanTimeZone』は時間軸に日本時間を表示し、『Busena_JPNTime』はマウスカーソルを置いたロウソク足の日本時間を表示します。これにより、詳細な時間分析が可能になります。
OANDA証券の『OANDA_Local_Time』
OANDA証券は、日本時間を表示することができるインジケータ『OANDA_Local_Time』を提供しています。このインジケータは、MT4やMT5のサブチャート部分に日本時間を表示し、時間の表示方法をカスタマイズすることが可能です。さらに、指定したローソク足の間隔で垂直グリッドを引くことができるため、チャートの動きをより直感的に把握することができます。
ゴゴジャンの『JPN_Time_rcm』
ゴゴジャンは、日本時間を表示するインジケータ『JPN_Time_rcm』を税込1500円で提供しています。このインジケータは、自動調整機能や多彩な表示オプションが特徴で、チャートのサイズに合わせて表示間隔を調節し、常に見やすい表示を維持します。さらに、10Pips単位でのグリッド表示やマーキンググリッド機能など、多くの便利な機能が搭載されています。
インジケータの選び方と注意点
日本時間表示インジケータを選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮する必要があります。まず、信頼性とセキュリティです。無料のインジケータには、悪意のあるコードが含まれている場合があるため、信頼できる提供元からダウンロードすることが重要です。次に、使いやすさと機能性です。自分の取引スタイルに合ったインジケータを選ぶことで、取引の効率を大幅に向上させることができます。最後に、価格です。有料のインジケータは多機能で信頼性が高い場合が多いですが、予算に応じて選択することが必要です。
おすすめの日本時間表示インジケータ
ここでは、おすすめの日本時間表示インジケータをいくつか紹介します。
外為ファイネストの『RX_TimeLine』
このインジケータは、設定が簡単で初心者でも使いやすいのが特徴です。チャート上に日本時間を表示することで、取引のタイミングを逃さずに済みます。外為ファイネストの公式サイトからダウンロードできます。
JFX株式会社の『JFX-JapanTimeZone』と『Busena_JPNTime』
JFX株式会社のインジケータは、詳細な時間分析が可能です。『JFX-JapanTimeZone』は時間軸に日本時間を表示し、『Busena_JPNTime』はマウスカーソルを置いたロウソク足の日本時間を表示します。これにより、トレーダーはより精密な取引戦略を立てることができます。
OANDA証券の『OANDA_Local_Time』
OANDA証券のインジケータは、カスタマイズ性に優れており、チャートのサブチャート部分に日本時間を表示します。時間の表示方法を指定することができるため、自分の取引スタイルに合わせて柔軟に対応できます。
ゴゴジャンの『JPN_Time_rcm』
ゴゴジャンのインジケータは、多機能で見やすい表示が特徴です。自動調整機能や10Pips単位でのグリッド表示、マーキンググリッド機能など、多くの便利な機能が搭載されています。価格は税込1500円で、ゴゴジャンの公式サイトから購入できます。
まとめ
日本時間表示インジケータを活用することで、取引の効率を大幅に向上させることができます。安全に利用するためには、信頼できる提供元からダウンロードし、悪意のあるコードが含まれていないことを確認することが重要です。また、自分の取引スタイルに合ったインジケータを選ぶことで、より効果的な取引が可能になります。最適なインジケータを見つけて、取引の成功に役立ててください。
参考リンク
- 外為ファイネスト
- JFX株式会社
- OANDA証券
- ゴゴジャン
以上が、MT4/MT5のチャートに日本時間を表示する方法と、そのためのインジケータの活用に関する詳細な記事です。読者にとって役立つ情報を提供し、彼らがより効率的に取引を行う手助けとなることを願っています。