1. はじめに
MT4(MetaTrader 4)は、FXトレーダーにとって欠かせないプラットフォームです。特にEA(エキスパートアドバイザー)を使った自動売買は、効率的な取引を可能にします。しかし、「MT4 EAが動かない」という問題に直面することは少なくありません。
本記事では、MT4 EAが動作しない原因とその具体的な対処法をわかりやすく解説します。この記事を読めば、EAのトラブルを自力で解決できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
2. MT4 EAが動作しない主な原因
2.1 自動売買の設定ミス
MT4では、自動売買機能が無効になっているとEAが動作しません。以下の設定ミスが多くのトラブルの原因です。
- 自動売買ボタンの確認
MT4上部にある「自動売買」ボタンが赤色になっている場合、自動売買機能がオフになっています。このボタンをクリックして緑色に切り替えることで機能を有効化できます。
- EAプロパティの設定ミス
EAの設定画面で「自動売買を許可する」にチェックが入っていない場合も動作しません。設定画面を開き、以下のポイントを確認してください。
- チャート上でEAを右クリックし、「エキスパートアドバイザー」→「プロパティ」を選択。
- 「全般」タブで「自動売買を許可する」にチェックが入っていることを確認。
2.2 取引口座の問題
取引口座に関する以下の問題もEAの動作を妨げる原因となります。
- 口座の凍結や期限切れ
デモ口座の有効期限が切れている場合や、口座自体が凍結されている場合、取引が実行できません。取引口座の状態はMT4のターミナル画面から確認できます。 - 読み取り専用モードでのログイン
読み取り専用モードでログインしている場合もEAは動作しません。この場合は、取引専用のログイン情報を使用して再ログインしてください。
2.3 EAファイルの配置ミス
EAのファイルが適切なフォルダに配置されていない場合、MT4はEAを認識できません。以下の手順で確認しましょう。
- 「ファイル」メニューから「データフォルダを開く」をクリック。
- 「MQL4」フォルダ内の「Experts」フォルダを開き、EAファイルが正しく配置されているか確認。
- ファイル配置後は必ずMT4を再起動してください。
2.4 サーバー接続の問題
MT4と取引サーバーが正常に接続されていない場合、EAは動作しません。右下の接続ステータスを確認し、「回線不通」と表示されている場合は以下の対策を試してください。
- インターネット接続を確認。
- MT4を再起動し、再ログインする。
2.5 通貨ペアや時間足の設定ミス
EAは特定の通貨ペアや時間足に最適化されている場合があります。例えば、USD/JPYの1時間足専用EAを他の通貨ペアや時間足で使用すると動作しません。EAの仕様書を確認し、適切な設定を行ってください。
3. よくある質問(FAQセクション)
3.1 EAはチャートに表示されているのに動作しません。原因は何ですか?
解決策
- 自動売買ボタンが緑色になっているか確認します。
- チャート設定で「自動売買を許可する」にチェックが入っていることを確認します。
- ジャーナルタブでエラーログを確認します。
3.2 エラーメッセージ「OrderSend Error 130」が表示されます。どうすればよいですか?
解決策
- ストップレベルを広く設定し、スプレッド許容値を拡張します。
- MT4を再起動して再試行します。
3.3 サーバー接続エラーが頻発します。どう対処すればよいですか?
解決策
- インターネット接続を確認します。
- VPSを使用している場合はサーバーの設定を確認し、再起動します。
4. 実際のトラブルシューティング事例とその解決法
4.1 自動売買ボタンがオンなのにEAが動かない
解決策
- EAの設定を確認し、「自動売買を許可する」にチェックを入れます。
- EA仕様書に基づき、適切な通貨ペアと時間足を設定します。
4.2 エラーメッセージ「OrderSend Error 130」が表示される
解決策
- スプレッド設定を緩和します。
- ストップレベルの設定を拡張します。
4.3 デモ口座では動くがリアル口座では動かない
解決策
- 取引条件をリアル口座に合わせて調整します。
- ログイン情報を再確認します。
5. まとめと今後の対応策
この記事では、MT4 EAが動作しない原因とその具体的な解決策を紹介しました。特に、設定ミスやサーバーエラー、互換性問題など、細かく原因を特定しながら対処法を説明しました。
次回は「EA設定の最適化とパフォーマンス向上のコツ」について詳しく解説します。ぜひお楽しみにしてください!