基本的なMQL4のプログラミングチュートリアル

このチュートリアルでは、MQL4プログラミングの基本を学びます。具体的には、シンプルなエキスパートアドバイザー(EA)の作成を通して、MQL4の基本的なデータ型、制御構造、組み込み関数の使用方法を見ていきます。

ステップ1:新規EAの作成

まず、MetaEditorで新規のEAを作成します。その際、以下の基本的な構造が自動生成されます。

int OnInit()
{
  //--- EA initialization done
   return(INIT_SUCCEEDED);
}
void OnDeinit(const int reason)
{
  //--- De-initialization done
}
void OnTick()
{
  //--- EA's main logic
}

ステップ2:基本的な変数の宣言

次に、取引のための基本的な変数を宣言します。この例では、取引する通貨ペアとロットサイズを指定します。

string symbol = "EURUSD";
double lotSize = 0.1;

ステップ3:OnTick関数の記述

OnTick関数は、新しいTick(最小価格変動)が発生するたびに呼び出されます。以下のように、現在のビッド価格とアスク価格を取得し、それらをログに出力するようにします。

void OnTick()
{
  double bid = SymbolInfoDouble(symbol, SYMBOL_BID);
  double ask = SymbolInfoDouble(symbol, SYMBOL_ASK);
  
  Print("Current Bid: ", bid, " Ask: ", ask);
}

ステップ4:取引ロジックの実装

最後に、基本的な取引ロジックを追加します。この例では、ビッド価格が一定の値を超えた場合にBUYオーダーを発行します。

void OnTick()
{
  double bid = SymbolInfoDouble(symbol, SYMBOL_BID);
  double ask = SymbolInfoDouble(symbol, SYMBOL_ASK);
  
  Print("Current Bid: ", bid, " Ask: ", ask);
  
  if (bid > 1.2000) {
    OrderSend(symbol, OP_BUY, lotSize, ask, 3, 0, 0);
  }
}

以上が基本的なMQL4プログラミングのチュートリアルです。この例は非常にシンプルですが、MQL4の基本的な概念を理解し、自分自身のトレーディングシステムを作成するためのステップを踏み出すための足がかりとなります。