MQL4基礎・変数と定数

MQL4プログラミングでは、データを保存、取得、操作するために変数と定数を使用します。これらの概念の理解は、MQL4プログラミングの基礎を形成します。

変数: 変数は、データを保存するためのプログラム内の領域を表します。変数には名前(識別子)があり、プログラム内で参照され、その値はプログラムの実行中に変更されることがあります。変数を使用すると、計算結果を保存したり、ユーザーからの入力を収集したり、特定の操作を行うための情報を保存したりすることができます。

例えば、以下のコードでは、「total」の名前の整数型の変数を作成し、その値を10で初期化しています。

int total = 10;

定数: 定数は、その値がプログラムの実行中に変更されない変数の一種です。定数を使用すると、特定の値を一度設定し、それをプログラム全体で再利用することができます。これは特に、何度も使用する特定の値(例:円周率の値など)を一元管理したい場合に便利です。

例えば、以下のコードでは、「PI」の名前の実数型の定数を作成し、その値を3.14159で初期化しています。

const double PI = 3.14159;

変数と定数は、どちらも特定のデータ型(整数、実数、文字列、ブール、日付/時間など)に属します。これらのデータ型は、変数や定数が取ることができる値の種類と範囲を決定します。

変数と定数を使用することで、あなたのプログラムはより動的で自己完結型になり、同時に可読性とメンテナンス性も向上します。